報告集会データ

報告集会が行われました。

報告集会にお越しいただきありがとうございました。
皆さまとの交流を通じ、より理解を深めていただきたいと思います。

●3月31日開催

第1回目 車線数と環境施設帯

放射35.36号線工事と環境施設帯

図1は現在事業中の放射35・36道路の全体図です。「タテ3」が開1小の所で取り付く道路です。
用地買収も進み一部では着工が始まっています。

図1

図1で左下に「タテ3」があります。「タテ3」から左が放射35号線で、右が放射36号線で右端
が 環七と 交差する部分です。この交差部分に東京都は「お知らせ標識」を設置しました。

図2

「おしらせ標識」の道路構造の説明の中で車道の両側に「巾10mの環境施設帯」を配置する旨が記されています。
この「環境施設帯」が争点となる可能性をもったキーワードです。
これを建設を担当する 第四建設事務所のHPでは下の図3のように説明しています。

図3

放射35・36道路は基本幅員40mです(50mは交差点部分)。そこに両側10mの環境施設帯をとり、残り20mで4車線にする 計画です。
この環境施設帯を設けた理由として、事業前の環境アセスメント では住民に対し 次のように 説明しています。

図4 環境アセスメント報告書から抜粋

「住宅地を通過することから・・・沿道環境に配慮した質の高い道路」にすると説明しています。
この「環境施設帯」の法的根拠は道路構造令による通達にあります。
「道路構造令の解説」では次のように説明しています。

図6

   ・環境施設帯は幹線道路の沿道の生活環境を保全するためにもうける
   ・幅員は10m
   ・4車線以上の幹線道路で都道府県道
   ・第一種低層住居専用地域や住環境を保全する必要のある地域

とあります。この趣旨のもと放射35・36道路には「環境施設帯」が設けられました。

「タテ3」と環境施設帯

さて、「タテ3」です。「タテ3」は都道であり、通過する早宮は第一種低層住居専用地域です。
幹線道路 とすれば環境施設帯を設けることになります。ところが「タテ3」は計画幅員が27mであり、両側10mの 環境施設帯を取れば残りは車道7mとなり、4車線はできません。
東京都は回答 にもあるように「幅員」は決定しているが、車線数などの道路構造は未定だとしています。

「2車線」となればさらに問題が

もし2車線となれば、北部の放射35号線との連続性が失われ、骨格幹線道路の位置づけも怪しくなり、幹ではなく 35・36道路の枝にすぎない道路になり、建設目的が根本からひっくり返ります。
また様々な都市計画変更が生じる事も考えられます。

東京都は4車線の理由付けを考えている?

東京都は4車線にしようとするのであれば図6の青線部分「やむを得ない場合」を適用する方策を 考えるでしょう。 そうなると「北町・平和台・羽沢などは生活環境に配慮する」が 早宮・桜台・練馬は配慮する必要性は薄い」 となります。
同じ放射35号線であるのに扱いに 差別を持ち込むことになります。
こうしたことを住民は許すでしょうか、 自治会も黙ってはいないはずであり、大争点になります。

東京都はなぜ「4車線」と言えないのか

図7  第四次事業化計画での必要性の検証

それでは、東京都はこれまで全く「車線」のことは検討してこなかったのでしょうか。

「タテ3」が10年以内の着手である「優先整備路線」に指定されたのは2016年の第四次事業化計画 です。その中の「必要性の検証」で「タテ3」は図7にある4項目に該当するとされ、優先整備路線」に指定されたのです。評価項目10「都市環境の保全」は多車線であることが条件付けられています。したがって「タテ3」は明らかに4車線を前提に検討されたのです。

練馬区との第一回目の話し合いにおいても交通企画課の担当者は「タテ3は4車線」の認識を示しましたが、その後の文書では「未定」と回答してきました。

第四次事業化計画でこれほど明確な方向を出しているにもかかわらず、 なぜ都も区も「4車線を想定している」と言えないのか。勝手な深読みすれば、「環境施設帯」を見落としていたのです。

なぜ見落としてたのか、それは「タテ3」はそれほど重要な道路と認識していなかったのです。

これが「環境施設帯」がキーワードになる理由です。

以上 続きは2回目で「東京都にとって2車線はなぜ都合が悪いのか」です。

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